大阪府立公衆衛生研究所 研究報告
Online ISSN : 2185-4076
ISSN-L : 1343-2923
大阪府水道水質検査外部精度管理結果と分析の留意点―1,4-ジオキサン(平成23年度)―
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2014 年 52 巻 p. 49-52

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抄録

大阪府水道水質検査外部精度管理は、本府環境衛生課が公衆衛生研究所の協力を得て、府内の試験研究機関及び水道事業体を対象に実施している。平成23年度は有機物質項目として1,4-ジオキサンを対象項目とし、28機関から回答のあった32検査値を解析した。外れ値になった機関は1機関(全体の3.2%)であり、概ね良好な結果が得られた。外れ値になった機関に対してフォローアップを行ったところ、内部標準物質の自動添加装置に不良があり、サロゲートを使わずに定量していたことがわかった。また、検量線は1次回帰であったが、重み付け法で作成され、高濃度側において真の検量点との乖離を認めた。そこで重み付けを外し再計算すると、許容範囲に収まることがわかった。これらのことから、外れ値の原因はサロゲートの不使用及び検量線の作成ミスであることが判明した。

© 2014 地方独立行政法人大阪健康安全基盤研究所
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