大阪府立公衆衛生研究所 研究報告
Online ISSN : 2185-4076
ISSN-L : 1343-2923
水中モノクロラミンの自動分析
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2015 年 53 巻 p. 56-63

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抄録
オートアナライザーを用いて水中モノクロラミンの自動分析法を検討した。本法は検水中モノクロラミンを多孔質膜のガス透過性を利用して検水からガス体であるモノクロラミンを分離し、分離したモノクロラミンはアルカリ性下でフェノールと反応させてインドフェノール吸光光度法で検出し、自動的にモノクロラミンを比色定量するものである。検討の結果、検量線は4mgCl/L まで直線性があり、検出限界値(S/N=3)は0.05mgCl/Lであった。実験室で調製した4種類の温泉水の添加回収実験では、変動係数は0.4~1.5%、回収率は90~108%で良好な精度と回収率を示した。本法ではモノクロラミンは選択的にガス透過性膜で分離された後、フェノールと反応してインドフェノールを生成し青色を呈することから、懸濁物質、着色成分、高濃度のNa⁺、K⁺、Ca²⁺、Mg²⁺、Cl⁻、SO₄²⁻、HCO₃⁻、SiO₃²⁻を高濃度含む試料であっても妨害を認めなかった。また、少量の検水(3.2mL)で1時間に20試料の分析が可能であった。これらのことから、本自動分析法は水中のモノクロラミン分析に有効な方法であると考えられる。
© 2015 地方独立行政法人大阪健康安全基盤研究所
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