2017 年 2017 巻 1 号 p. 112-
1995年、神奈川県および東京都の理学療法士を中心として「21世紀リハビリテーション研究会」が誕生した。寝たきり高齢者を少しでも削減したいという強い思いから、医師をはじめとして工学・経済学・環境情報学・公衆衛生学・統計学・栄養学など、学際的な広まりとして会員が参画し、少しずつ発展を遂げてきた。
2002年には、研究会から学会組織へ改変し、バイオフィリア リハビリテーション学会が成立した。この時に生まれたのが、雑誌「バイオフィリア リハビリテーション研究」である。その後毎年の発行を継続してきた。2015年には、海外からの会員も登録され、必然的に英語論文掲載が求められ、英文雑誌「BIOPHILIA」が刊行された。国内からの日本語論文雑誌への投稿が減少してくる中で、今後は国際的な発信の重要性を鑑み、日本語論文雑誌を発展的に解消し、英文雑誌として一本化することになった。これまでに論文を投稿していただいた研究者に感謝申し上げるとともに、英文雑誌への投稿を期待し歓迎する次第である。
今後、2025年問題は目前の課題でもあり、その後は我が国に限らず、国際的な課題へと繋がっている。バイオフィリア リハビリテーション研究が、世界の人々のQOL向上へ少しでも貢献できることを願って、国内誌の最終的な特集号への挨拶とさせていただく。
今号は総会の決議を経て、研究の必要性認識以来責任理事として、「研究組織の創設、研究の企画、研究資金の獲得、研究実施、報告」を推進してきた滝沢茂男常務理事退任の記念号になっている。掲載記事から本学会の歩みをお伝えできることは喜ばしい。
これまでの皆様のご協力に対して感謝申し上げる。