2017 年 2017 巻 1 号 p. 54-56
当学会は、リハビリテーションネットワーク構築研究(リハ・ネット)のために、2005年度「独立行政法人福祉医療機構」(WAM)の長寿社会福祉基金助成金を得ました。国民生活・福祉の向上に寄与するため、可能な限り多人数の高齢障害者の日常生活が「介護・依存ではなく、自立する」ことを目指し、在宅生活におけるリハビリテーション(以後リハ)・ケア実施について、障害者の意欲を高めることが出来、同時に障害者自身がリハを実施し、中核機関と在宅リハのネットワークを構築し、両者が機能的な連携を図る中で、高い効果を挙げ得るシステム構築を試行するための研究です。
この高齢者自身による地域リハ・ネット構築事業を行うことにより、高齢障害者の歩行・移動自立(歩行補助具を利用するものを含む)と日常生活動作の向上が図られ、次のような効果が期待できます。
ア. 高齢障害者の歩行・移動自立と日常生活動作の向上が可能になる。
イ.身体機能と日常生活動作の向上が可能なリハ手法を普及する。
ウ.安全で簡便な地域リハ・ネットの構築が全国で可能になる。
エ.要介護度が低下することから、社会保障関係費の削減が可能になる。
研究は、講演会を行い、参加者を募り、マニュアルを作成し、参加者に機器を配布して、実施し、その実際を報告する、で構成されています。