抄録
2023 年4 月24 日に岩手県遠野市(株)栄組社用地の日当たりのよいコンクリート基盤(180 cm×100 cm)上に,珪藻土焼成品(シリカ# 300S,中央シリカ(株)製)を約6 cm の高さで敷き詰め,約5 cm 四方のエゾスナゴケ(Niphotrichum japonicum)群落の仮根分を乾燥状態の珪藻土に押し付けて植え付けたのち,じょうろで水やりすることにより,珪藻土の基質と群落を固定した.その後は,水やりをせず野外で自然状況下で栽培中である.
これまでに珪藻土上で群落の拡大が観察されており,長径および短径の計測を約20 日に1 回実施している.今回は実験開始からの群落の成長について発表する.なお,本研究はJST 研究成果展開事業研究成果最適展開支援プログラムA-STEP トライアウトJPMJTM22A5の支援を受け実施中である.