抄録
日本にはフウチョウゴケ属Macrothamnium植物としてフウチョウゴケ1種だけが産することが報告されており,M. macrocarpum( Reinw. & Hornsch.) M.Fleisch. という学名が用いられてきた.しかしながら,立ち上がる二次茎の分枝パタンと茎葉・枝葉の特徴の再検討ならびに葉緑体にコードされたrps4 ならびにtrnL‒F に基づく分子系統解析の結果から,日本産の植物は高い支持率でM. submacrocarpum(A.Jaeger ex Renauld & Cardot)M.Fleisch. のクレードに含まれることがわかった.