抄録
日高変成帯の泥質岩起源変成岩中の斜長石双晶を調べ,変成作用との関係を検討した.その結果,ぺリクリン双品の頻度が,II帯(緑色片岩相から低度角閃岩相) とより変成度が高いIIIIV帯(高度角閃岩相からグラニュライト相)で大きな差があり,前者で0-20%,後者で6-52%ある.加えて,トーナル岩起源のマイロナイトや勇断帯近くの変成岩ではぺリクリン双晶の頻度が著しく 大きい.これらは,III帯以上の高温下で機械的変形を受けるとペリクリン双晶が生じると解され,このことは既存の室内実験結果からも支持される.