地質調査研究報告
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論文
北海道添牛内地域産白亜紀セノマニアン初期の アンモナイト フォーナ
Tatsuro MatsumotoTamio NishidaSeiichi Toshimitsu
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2004 年 55 巻 3-4 号 p. 67-92

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抄録

そえうしない 北海道北西部の添牛内地域の白亜系セノマニアン階下部の主要部には多数のアンモナイトが産出しており,独特のフォーナが認められる.このフォーナに基づき,Stoliczkaia (Lamnayella) japonica 群集帯を認定した.その構成種の中には既に数編の論文に記載された Mariella の特徴種を含んだ諸種があり,また帯の上下限をいくらか越えた生存期間のやや長い既知種も多数含まれる.本帯は既報のセノマニアン最下部のGraysonites wooldridgei 帯の上位にあり,上限はMantelliceras saxbii 帯の直下で,それぞれ放射年代の測定された凝灰岩層で区切られている.本帯の分布範囲の中には幾分沖合相とみなされる部分もあり,構成種群にいくらかの変化がある.国内・海外の異名で呼ばれている帯との対比についても論述した.なお,S. (Lamnayella)の2種と更に若干の種を図示・記載し,その中で新種 Marshallites hayashii を設立した.

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© 2004 産業技術総合研究所 地質調査総合センター
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