2017 年 68 巻 4 号 p. 177-182
噴火準備過程(マグマ蓄積や噴火トリガー等)に関する岩石学的研究は,微小領域分析手法の発展に伴って 近年急速に進みつつある.こうして得られた最新の知見の共有と,関連研究者間の相互交流等を目的とし,国際ワークショップ“ International Workshop on Petrological Analysis of Pre-eruptive Magma Processes (PAPEMP)”[噴火準 備過程の岩石学的解析に関する国際ワークショップ]を,活断層・火山研究部門主催で行った.ワークショップは,所内34 名・所外42 名・合計76 名を集め,活発な議論が行われた.以下では,国内外から招聘した5 名の招待基調講演(30 分),および総合討論の要旨を報告する.それ以外のショートトーク(5 分)・ポスター発表については,タイトルと著者名のみを挙げる.なお,発表は全て英語で行われたが,利便性を考え,各発表の英文タイトルに和訳を付けるとともに,国内招待講演者の要旨の一部は日本語で掲載する.