文化看護学会誌
Online ISSN : 2433-4308
Print ISSN : 1883-8774
報告
入院高齢者の地域文化行動を支える看護
―島嶼地域にある病院での取り組み―
鈴木 美恵田場 由紀
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キーワード: 島嶼, 地域文化, 高齢者看護
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2024 年 16 巻 1 号 p. 1_22-1_30

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抄録

目  的
本研究の目的は,報告者が入院高齢者の地域文化行動を支える看護活動を試み,その看護体験を記述することである。
方  法
報告者は,選定された4名の高齢者に対し地域文化行動を支える看護活動を展開した。データは,4事例に対する看護記録から,報告者の看護体験を中心に,事例ごとのかかわりプロセスについて事例の選定場面,アセスメント場面,計画実施場面を記述した。記述内容に対し,「地域文化行動を支える看護活動は看護師にどのような体験をもたらすか」を問い,質的帰納的に分析した。
結  果
入院高齢者の地域文化行動を支える看護活動の体験は11のサブカテゴリー,3のカテゴリーがあった。看護師が入院高齢者の地域文化行動へのニーズに関心を寄せ,ニーズの充足を実現しようとすることは【ケア関係の活性化と深まり】につながり,【高齢者の社会参加を具現化】することによって,【高齢者の喜び・生きがいを生成】しながら,さらなる【ケア関係の活性化と深まり】をもたらしていた。
考  察
入院高齢者の地域文化行動を支える看護の意義は,入院によって自らの状況を抗う気力を持ちきれずにいる高齢者にとって,看護師との関係形成を助けて治療に臨む力になる可能性があった。また,看護師にとっては,高齢者との関係の深まりや高齢者の喜びの創造する体験を繰り返すことで,看護観の発展に寄与できる可能性があると考えられた。

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