2023 年 43 巻 4 号 p. 707-713
【背景】2019年3月から腹部開放創用ABTHERAⓇドレッシングキットが本邦で使用可能となった。本邦にABTHERAが導入されてからのopen abdominal management(以下,OAM)の実態や予後に関連する因子は明らかになっていない。【目的】本研究の目的は,連続35例のOAMの特徴,治療成績を明らかにし,短期予後にかかわる因子を検討することである。【対象および方法】2019年6月から2021年6月までのABTHERAを用いた連続35例を外傷・非外傷群,生存・死亡群に分け各因子を比較した。【結果】非外傷群は有意に高齢で,死亡率は外傷群16.7%,非外傷群43.5%,筋膜閉鎖率は91.4%であった。APACHE Ⅱスコアは平均19.7,非外傷群・死亡群で有意に高く,予後因子であった。【結論】APACHE Ⅱスコアは非外傷群,死亡群で有意に高く,短期予後予測に有用な可能性がある。