放送研究と調査
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調査研究ノート 放送アーカイブ “懐かしい” のその先へ
NHK 回想法ライブラリー活用の現場から
大髙 崇
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2019 年 69 巻 7 号 p. 102-111

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抄録
本稿は,放送アーカイブ(放送局保有の過去番組やニュースや映像・音声素材)がより幅広く活用されるために,「NHK回想法ライブラリー」を事例に考察する。1章では,認知症の心理療法のひとつである回想法と,記憶を呼び起こすツールとして古いアーカイブ映像を収録した回想法ライブラリーの概要を紹介。2章では,高齢者施設で認知症の人々が回想法ライブラリーを視聴し,思い出を語り合う様子や,大学の看護学部の授業での活用例を報告。回想法ライブラリーが,認知症の人々のQOL向上や,施設職員,学生たちの学びのツールとなっていることがわかる。3章では,回想法ライブラリー制作の経緯を追い,「ナレーションを減らし,映像の実音を生かすこと」など,アーカイブ映像が今後さらに活用されるためのポイントと課題を抽出する。4章では,まとめとして,アーカイブ活用の人材育成や,放送局以外の有識者との連携の重要性を提示する。
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© 2019 NHK放送文化研究所
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