放送研究と調査
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【NHK文研フォーラム2019】英米メディア 新たな地域サービスをめざして(2) BBCの取り組みと地域ジャーナリズムの課題
田中 孝宜青木 紀美子
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2019 年 69 巻 8 号 p. 38-53

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抄録
BBCは、かつてロンドン一極集中と批判されたこともあったが、現在は地域への貢献を重要な使命の一つとして、地域サービス充実のための投資を拡大している。スコットランドでは2019年2月に新しい地域放送チャンネルが誕生した。毎日正午から深夜0時まで放送し、スコットランドの生活を織り込んだドキュメンタリーやコメディ、ドラマなどを放送しているほか、平日21時から1時間の地域向けニュース番組「Nine」を新設。従来のローカルニュースとは異なり、ロンドンの中央政治の動きや国際ニュースもスコットランドの視点で伝えている。また、BBCは、報道機関の代表団体ニュースメディア協会とともに地方取材を支援・連携する「ローカルニュース・パートナーシップ(LNP)」を始めた。2027年までの現行特許状の期間中、毎年最大800万ポンド(12億円)を支出し、その予算で地域メディアが地方政治などを取材する「ローカル民主主義記者(LDR)」を雇用する給与など人件費が賄われる。LDRが執筆した原稿は、BBCとパートナーシップを結ぶ全英約850のメディアの間で共有される。2018年は約140人の記者が採用され、1年で5万本を超える原稿が執筆された。LNPは地域の民主主義を守るBBCの新しい取り組みとして注目されている。本稿では、終わりに文研フォーラム2019にゲストとして参加したLNP副本部長とともに、地域ジャーナリズムの課題や連携する意味について話し合ったパネルディスカッションの要旨を採録する。
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© 2019 NHK放送文化研究所
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