放送研究と調査
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放送の視点からみた,スマートスピーカーと音声メディアの現状と可能性
堀 亨介
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2022 年 72 巻 5 号 p. 58-69

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抄録

インターネット上での音声メディアの利用者の増加に対し、世界の放送局はAIアシスタント(人工知能による音声アシスタント)を搭載したスマートスピーカーを通じて、利用者への浸透を図る戦略を立てつつある。ネットでの音声メディアの利用は、当初はPC、次いでスマートフォンなどの携帯端末だったが、amazonやGoogleなどの巨大IT企業がスマートスピーカーを開発し、利用が進んでいる。放送局もスマートスピーカーを意識したコンテンツに取り組んでおり、全米公共ラジオ局NPRのほか、イギリスの公共放送BBCでもスマートスピーカー向けのコンテンツを展開している。また日本国内では、スマートスピーカーもターゲットとしたキャンペーンが始まっている。本稿ではさらに、SpotifyやAmazon Musicといたコンテンツ提供事業者も取り上げながら、音声メディアの現状と将来の可能性を概観した。

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© 2022 NHK放送文化研究所
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