抄録
スマートフォンの普及などメディアを取り巻く環境が大きく変わる中で,子どもたちがどのようなメディアやデジタル機器を日々利用し,家庭ではどのようにデジタル教材を使いこなして学習しているのか,全体像を把握する大規模調査を実施した。3回にわたる報告の2回目である。
今回は主にウェブモニター調査の結果から,まず,子どもたちのメディア利用についてのルールと,テレビ番組やインターネット利用に対する保護者の不安や不満をみた。そして,子どもたちの習い事や部活動などの日常生活を確認したうえで,子どもたちの家庭学習におけるメディア利用の様子とNHK教育サービスの利用の詳細についてまとめた。
子どもたちのメディア利用に対して,家庭内のルール作りをしているが,保護者は健康面やネットによる詐欺被害などへの不安を感じていること,「習い事・おけいこ事」や「部活動」をしている子どもたちも多く,必ずしもメディアの利用だけで日々を過ごしているわけでないことなどがみえてきた。そして,家庭学習でのデジタル機器,デジタル学習教材の利用をみると,小・中学生では学校からの影響が強い一方,高校生はふだん利用しているスマートフォンの家庭学習での利用が多い傾向がみられた。NHKの教育サービスは,対象とする層を中心に,学校でも家庭でも利用されていることや,サービス認知者で満足度が高いことなどがみえてきた。