放送研究と調査
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シリーズ いま,ユーザーは映像コンテンツをどう選んでいるか?③ 現代人の時間意識とタイパ視聴
WEBモニターアンケート・オンライングループインタビュー調査の結果から
川窪 洸介
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2025 年 75 巻 1-2 号 p. 86-105

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抄録
「すきま時間」の捉え方の変化やタイムパフォーマンス(タイパ)を重視する人の出現など、現代人の時間意識は以前とは様相が変わりつつある。こうした時間意識はメディア利用とどのように関係しているのか。NHK放送文化研究所が行ったWEBモニターアンケート調査の結果から、「時間に余裕があると感じるか否か」だけがメディア利用の選択を定めるものではないことがわかった。他方、動画の速さを変える「倍速視聴」、異なる動画を同時に見る「マルチ視聴」、動画の一部分だけを見る「部分視聴」といったいわゆる「タイパ視聴」について、いずれかを行っている人の割合は、すべての年層で5割を超えるほど広まっていることが確認できた。「タイパ視聴」を行う理由として、「倍速視聴」と「マルチ視聴」は「時間を効率的に使いたいから」、「部分視聴」は「好きな部分だけを見たり、聞いたりしたいから」を挙げる人が多く、動画を自分に最適化し、時間を有効かつ快適にしたいという意識があることがうかがえた。さらに時間の使い方に関する意識については、若年層ほど空白の時間や予定がない日を嫌がる傾向がみられたが、同時に日々の生活の中で「ぼーっとする」時間があると答えた割合も高かった。また「何かをしている最中であっても、見るものや聞くものがないと、「暇だ」と感じる」という意識がメディア利用に影響しており、この意識があるグループはインターネット系メディアの利用率が高かった。
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© 2025 NHK放送文化研究所
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