放送研究と調査
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メディア選択 “選び取る” 時代に
「全国メディア意識世論調査・2024」の結果から
大井田 京子芳賀 紫苑川窪 洸介
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2025 年 75 巻 8-9 号 p. 2-34

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抄録
本稿は「全国メディア意識世論調査・2024」の結果報告である。日常的に接するメディアとして、テレビ番組の位置づけが低下する一方、インターネット動画やSNSのそれが急速に高まっていることが確認できた。新たに加えたTikTokとゲームに関する設問では、どちらも若年層で利用が多いこと、若年層の中でもTikTokは女性、ゲームは男性での利用が多いことがわかった。

生成AIが飛躍的に進化し、真偽不明の情報が拡散される中、「情報の真偽を確かめる」うえで役に立つメディアとして「テレビ」を挙げた人は約3割で、ほかのメディアよりも多かった。しかし、年層別にみると、40代以下では「インターネット動画・SNS以外のサイト・アプリ」が約3割でもっとも多いなど、年層による違いが出た。さらにどの年層でも「あてはまるものがない」という回答も多く、頼るべきメディアが定まっていない様子がうかがえた。

「情報の発信元は確認したい」と思う人は、多くの年層で6割を超えており、発信元を確認する行為は幅広い年層に浸透していた。さらに、そのような意識を持つ人は、持たない人に比べ、ニュースを見聞きするために多くのメディアを利用していた。
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