抄録
スマートフォンなどのデジタル機器やインターネットが子どもたちにも身近なものとなっている現在、小・中・高校生がニュースとどのように関わっているのかを明らかにするため、2025年に「子どもと保護者のニュース接触に関するウェブモニター調査」を実施した。対象は小学校4年生から高校3年生である。本稿では、その結果を報告する。
まず、一般的なメディア利用について確認したところ、小学4~6年生の41%がスマートフォンを所有していた。また、子どもの9割近くがYouTubeを利用し、インターネット系メディアの利用は低年齢層にも広く普及していた。
こうした環境のもと、子どもの7割程度は少なくとも月に1日以上ニュースの情報に触れており、主な情報源は、小学生ではテレビ、高校生ではインターネット系メディアであった。関心ジャンルは娯楽性の高いものが多く、「政治」「経済」への関心は低かったものの、「事件・事故」「気象・災害」への関心は比較的高かった。また、男女によって関心を持つジャンルの傾向に違いがあることも確認された。
親子の会話では、調査時期の影響もあるが「政治」について最も多く話されていた。また、ニュースについて親子で話している家庭ほど、子どものニュース接触頻度が高い傾向が確認された。子どもがテレビのニュース番組を視聴するうえで抵抗を感じる点としては、「自分に関係のある話題が少ない」「部分的な事実だけで全体像がわからない」といった点が挙げられた。