ネパール王国に自生する7科8属8種の木本性植物について, 若い葉の細胞を利用して調べた体細胞染色体の数と形態を報告する。Acer truncatum(カエデ科)は2n=26,Xylosma controversus(イイギリ科)は2n=20,Myrsine capitellata(ヤブコウジ科)は2n=46,Ziziphus incurva(クロウメモドキ科)は2n=24,Wendlandia coriacea(アカネ科)は2n=22,サカキCleyera japonica(ツバキ科)は2n=90,Schima wallichii(ツバキ科)は2n=36,Toricellia tiliifolia(トリケリア科)は2n=24の染色体数をもつことが明らかにされた。8種のうち, 4種について初めて染色体数が明らかにされ, 核型については全種について初めての報告である。