分析化学
Print ISSN : 0525-1931
技術論文
各種メチル化剤を用いる反応熱分解ガスクロマトグラフィー/質量分析法によるロジングリセロールエステルの分析における熱分解温度の検討
雲岡 義雄
著者情報
ジャーナル フリー

2004 年 53 巻 6 号 p. 575-579

詳細
抄録

水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH),水酸化トリメチルスルホニウム(TMSH),水酸化トリメチル(α,α,α-トリフロロ-m-トリル)アンモニウム(TMTFTH)及び酢酸テトラメチルアンモニウム(TMAAc)の4種類のメチル化試薬について,ロジングリセロールエステル(RG)の反応熱分解ガスクロマトグラフィー/質量分析法(反応Py-GC/MS)による分析を行った.RGのTMAHを用いた反応Py-GC/MSは,350℃ 以上の熱分解温度が有効であった.TMSH,TMTFTH及びTMAAcはあまり効果的ではなかった.粘着剤について,TMAHを用いた反応Py-GC/MSの応用例を示した.

著者関連情報
© The Japan Society for Analytical Chemistry 2004
前の記事 次の記事
feedback
Top