分析化学
Print ISSN : 0525-1931
ゲルクロマトグラフィーによる直鎖アルキルベンゼン中の傍生物質の定量
小西 一生井ノ上 裕夫
著者情報
ジャーナル フリー

1969 年 18 巻 11 号 p. 1317-1321

詳細
抄録

合成洗剤の原材料である直鎖アルキルベンゼンは傍生物質としてアルキルテトラリンやアルキルインダンを含んでいる.そこでこれらの傍生物質を定量するためセファデックスLH-20を用いるゲルクロマトグラフィーを検討した.ゲルクロマトグラフィーの条件として,外径1.8cm,長さ260cmのガラスカラムを使用し,展開溶媒としてイソプロパノール,試料添加量を50μlとした場合,アルキルベンゼンと傍生物質は分離することがわかった.市販の直鎖アルキルベンゼンについて分析した結果,アルキルベンゼンと傍生物質のピークは分離度1以上となり,その面積をプラニメーターで測定することにより定量することができた.

著者関連情報
© The Japan Society for Analytical Chemistry
前の記事 次の記事
feedback
Top