富士製鉄株式会社中央研究所
1970 年 19 巻 6 号 p. 824-829
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吸光光度法による鉄鋼中の微量テルルの定量法について検討した.すなわち塩酸酸性溶液中からテルルをMIBK抽出して共存元素から分離し,ビスムチオールIIとの発色錯体をクロロホルムに抽出して吸光光度定量する方法を確立した.このテルル(IV)-ビスムチオールII錯体は発色後24時間以上は安定であり,330mμにおけるモル吸光係数は3.5×104であった.この方法で鉄鋼試料を分析し,5×10-4%のテルルについても良好な結果を得た.
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