分析化学
Print ISSN : 0525-1931
情報の質と雑音
服部 秀三
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1970 年 19 巻 6 号 p. 849-855

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抄録

本稿では,主としてスペクトル分析を対象として,分析データの情報の質の問題を取り扱う.スペクトルを検出し,記録し,そのデータを処理し,記憶し,検索する過程は,すべて情報伝送路と考えられる.情報伝送路の質を制限するものは不規則雑音である.はじめの2章では情報伝送路の帯域幅に関する定理を,次の2章では雑音の性質を,その次の2章では情報伝送路の容量の定義を扱い,最後の2章ではスペクトル分析の感度の問題を扱う.

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© The Japan Society for Analytical Chemistry
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