分析化学
Print ISSN : 0525-1931
インドフェノール抽出法による海水中のアンモニアの定量
松永 勝彦西村 雅吉
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1971 年 20 巻 8 号 p. 993-997

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抄録
試薬の安定性がすぐれ,また取り扱いが簡単なクロラミンTとチモールを用い,生成したインドブェノールをn-ヘキシルアルコールへ抽出する海水中の微量アンモニアの定量操作条件を詳細に検討した.本法は,海水中に存在する含窒素有機物の妨害はなく,しかも操作条件の設定が比較的容易である.またアンモニアの濃度が高いときには,抽出操作を行なわずに直接比色定量できる.感度はこれまでに報告されている方法のなかで最もよく,また精度は1μg-atNH3-N/lの濃度で±2%である.
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© The Japan Society for Analytical Chemistry
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