分析化学
Print ISSN : 0525-1931
二酸化鉛懸濁液とシュウ酸ナトリウムの酸化還元反応の検討
終点検出法及び反応生成物の定量
伊藤 伸一松田 十四夫永井 外代士
著者情報
ジャーナル フリー

1977 年 26 巻 10 号 p. 687-691

詳細
抄録
四酢酸鉛溶液を酸性溶液中で加水分解して得られる二酸化鉛懸濁液とシュウ酸ナトリウムとの不均一系の酸化還元反応の終点検出法として,1対の白金電極を用いる定電流分極電位差滴定法及び目視滴定法を検討し,反応モル比を決定した.又,反応生成物の二酸化炭素及び鉛(II)の定量を行った.
その結果,定電流分極電位差滴定法及び目視滴定法が精度のよい終点検出法として適用できることが分かった.反応モル比を1対1と考えた計算値に対して,およそ±1%以内の誤差で終点が得られ,反応生成物の定量結果からも,反応モル比が1対1であることが確かめられた.
著者関連情報
© The Japan Society for Analytical Chemistry
前の記事 次の記事
feedback
Top