抄録
ジメチルスルホキシド(DMSO)中におけるアミン類(脂肪族アミン,芳香族アミン,アミノ酸)とEDTAとの反応を伝導度滴定により検討した.
滴定の結果,脂肪族アミン:EDTA=4:1に明確な変曲点が得られたが,芳香族アミンについては変曲点が得られないことから両者混合溶液中の脂肪族アミンの定量が可能である.又,アミノ酸については,DMSOに溶解するアミノ酸(DL-セリン,DL-スレオニン,DL-メチオニン),DMSO+塩酸に溶解するアミノ酸(L-シスチン,グリシン,L-アスパラギン酸)について滴定した結果,アミノ酸:EDTA=4:1の点が得られ各アミノ酸の定量ができた.又,アミノ酸の二者混合(アミノ酸塩酸塩二者混合)においての同時定量も可能であった.