分析化学
Print ISSN : 0525-1931
ジルコニアとシリカよりジルコンを生成する反応における未反応ジルコニアの定量
橋場 稔三浦 英二塗師 幸夫日比野 泰三
著者情報
ジャーナル フリー

1978 年 27 巻 6 号 p. 362-365

詳細
抄録

ジルコニア,シリカよりジルコンを生成する反応において化学的方法により原料あるいは生成物のいずれかを分離定量することを目的として研究した.まず,ジルコニア,シリカ,ジルコンの混合物を硫酸アンモニウムを融剤として(400~450)℃で加熱融解することにより,ほぼ定量的にジルコニアがシリカ,ジルコンより分離されることが明らかとなった.次に,ジルコニアとシリカを(1350~1500)℃で加熱した試料について同様の実験を行った結果,ここでも又ほぼ完全にジルコニアが分離されていることが明らかとなり,本法はジルコニア,シリカよりジルコンを生成する反応の反応過程の一研究方法として有効であると考えられた.

著者関連情報
© The Japan Society for Analytical Chemistry
前の記事 次の記事
feedback
Top