分析化学
Print ISSN : 0525-1931
リン-金属酸化物焼結体中のリンの定量
檀崎 祐悦
著者情報
ジャーナル フリー

1979 年 28 巻 10 号 p. T46-T49

詳細
抄録

マグネシウム-リン酸の焼結体及びそれに酸化ランタニドを混合した焼結体中のリンを定量した.これら焼結体は,不純物としてそれぞれ0.05%以下の鉄とアルミニウムを含む.ランタニドを含有しない試料の場合には,リンとマグネシウムを同時定量する目的で,マグネシウム塩によりリン酸マグネシウムアンモニウムとして沈殿させる沈殿滴定法を応用した.ランタニドを含有する試料の場合には,pH5~6でランタニドが定量的にリン酸ランタニドとなって沈殿するので,一般的にはpH値が高いところで反応させる方法は応用できない.この場合には,リン酸ビスマスとして沈殿させる方法を応用した.

著者関連情報
© The Japan Society for Analytical Chemistry
前の記事
feedback
Top