分析化学
Print ISSN : 0525-1931
100℃酸性過マンガン酸カリウム法による化学的酸素要求量の測定における検水量と滴定液量の関係
井藤 壮太郎山口 登志子
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1980 年 29 巻 1 号 p. 27-31

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抄録
JIS K 0102(工場排水試験方法)の100℃酸性過マンガン酸カリウム法による化学的酸素要求量(COD)の測定において,検水量(V)と過マンガン酸カリウム標準液の滴定液量(a)との間の経験式として次式で表わされる両対数直線関係,
log a=log k+n log V
が滴定液量(2~7)mlの範囲内で成立することを都市下水及び標準物質について示した.この関係を利用することにより,最低2回の測定により「滴定液量5mlに対応するCOD値」と定義されるCOD5を簡便に求める方法を提案した.
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© The Japan Society for Analytical Chemistry
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