分析化学
Print ISSN : 0525-1931
等速電気泳動による有機酸の分離のための至適条件の検索
山本 忠司山川 真
著者情報
ジャーナル フリー

1981 年 30 巻 10 号 p. T93-T97

詳細
抄録

等速電気泳動によって生体試料中のピルビン酸,乳酸,クエン酸,イソクエン酸,α-ケトグルタル酸,コハク酸,フマル酸,リンゴ酸,酢酸及びリン酸を同時に分離分析する際の至適泳動条件の確立を目的として,上記の酸の移動度に対するpH効果,溶媒効果及び錯体効果を検討した結果,0.01M塩酸+β-アラニン+40%アセトン(pH3.2)を先行液とした場合に最も良い分離が得られた.Cu2+又はFe3+を添加した電解液系では,上記の酸を紫外線によって検出できることを見いだした.

著者関連情報
© The Japan Society for Analytical Chemistry
前の記事 次の記事
feedback
Top