分析化学
Print ISSN : 0525-1931
光掃引型光音響分析装置の改良と皮脂中スクアレンの定量
今枝 一男大沢 敬子内山 一美
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1985 年 34 巻 6 号 p. 346-350

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抄録

薄層クロマトグラフプレート上に展開された試料を,かき取りや切り取りなどの操作を行うことなく定量する光掃引型光音響分析装置の改良を行った.光源の断続周波数は80Hzとし,又簡単に自製できるロックインアンプを作製した.更に薄層プレート上に展開された物質の詳細な定量条件を検討した.スダンレッド7Bは50~400ngの範囲で光音響信号と直線関係となった.400ng以上では信号の飽和傾向がみられた.スクアレンを展開後,硫酸:メタノール(1:3)を噴霧し加熱発色させたとき,光音響信号の平方根と試料量の対数との間に直線関係があった.正常なヒト前腕部から抽出した皮表脂質中のスクアレンの定量を行い良好な結果を得た.

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© The Japan Society for Analytical Chemistry
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