分析化学
Print ISSN : 0525-1931
油脂中のステロール類の高速液体クロマトグラフィーによる定量
藤本 宣國形井 雅昭廻 治雄
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1986 年 35 巻 5 号 p. 482-486

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抄録

高速液体クロマトグラフィーによるステロールの分析法を検討した.分析対象としたステロールは,C27のコレステロール,C28のエルゴステロールとカンペステロール,C29のスティグマステロールとβ-シトステロール及びC30のスクアレンを用いた.固定相は逆相タイプのZorbaxODS,移動相は非水系のメタノール-テトラヒドロフラン(99:1),検出波長はUVの205nmを用いた.本法による定量性については,各ステロールのピーク高さの相対標準偏差が7%以下(10回繰り返し測定)と良好であり,又,検量線はエルゴステロールとコレステロールが10~200μg/mlの間で,スティグマステロールとカンペステロールとβ-シトステロールが15~200μg/mlの間で,又,スクアレンは2~20μg/mlの間で直線関係が得られた.

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© The Japan Society for Analytical Chemistry
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