分析化学
Print ISSN : 0525-1931
熱分解ガスクロマトグラフィーによる塩酸プロカインの定量
南 幸男三井 利幸藤村 義和
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1988 年 37 巻 5 号 p. 259-262

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抄録

熱分解GCによる塩酸プロカインの定量においてニッケル粉末,ヨウ化カリウム及び硫酸アンモニウムをパイロホイルに共存させる方法の検討を行った.操作は590℃用のキュリーポイントパイロホイルにニッケル粉末とヨウ化カリウム及び硫酸アンモニウムをそれぞれ重量比で10:3:2の割合に混合した粉末約30mgを採り,これに塩酸プロカインの水溶液を添加後パイロホイルを折り畳み,キュリーボイント熱分解GCを行うものである.検量線は1~50μgの範囲内において良好な直線性を示し,又塩酸プロカイン24.5μgを用いての繰り返し精度は相対標準偏差(n=10)で1.95%であった.

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© The Japan Society for Analytical Chemistry
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