分析化学
Print ISSN : 0525-1931
鉄鋼中のガス分析用試料採取法について
木村 伸
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1957 年 6 巻 4 号 p. 232-237

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抄録

鉄鋼のガス分析においてSamplingということは,もっとも大きな問題であり,巣,偏析などがなく,かつそのガス組成を適確にしめす分析値を得ることが大切である.これらの問題を究明するためにSamplingのさいの分析試料用金型の大きさの問題およびこの鋳込試料より分析試料を採取する場合の試料採取位置について検討した結果,Samplingのさいの金型は小さい方が偏析が少なくてよい.また鋳込試料より分析試料の採取位置については,その試料の中央部より採取するのが偏析が少なく,かつ試料全体を代表する平均値が得られることを知った.

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© The Japan Society for Analytical Chemistry
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