1961 年 9 巻 6 号 p. 473-486
稀薄溶液中のシンディオタクティク・ヴィニル・ポリマーについて、平均2乗双極子能率及び平均2乗両端間距離を計算する. ポリマーの骨格鎖をマルコフ・プロセスによるセグメントの連鎖と仮定すれば、ガウス鎖配位に関する双極子能率及び両端間距離の式が得られる. まにガウス鎖配位の場合の式を改良すると中間配位の場合の式がみちびかれる. その結果として得られる双極子能率及び両端間距離の式はアイソタクティク・ヴィニル・ポリマーの場合と形式的によく似ている. 数値計算は未だ行っていないので. 今回の報告は一般式のみである.