日本物理学会誌
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ミューオンの異常磁気能率と新しい物理の探索 (解説)
野村 大輔
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2006 年 61 巻 8 号 p. 573-580

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抄録

素粒子の標準模型を超える物理の探索のうち,最も注目を集めている低エネルギー精密実験が,ミューオンの異常磁気能率である.現時点では理論からの予言値と実験値との間に2.7σほどのずれがあるが,これは数百GeVのスケールに新しい物理,とくに超対称標準模型があればうまく説明できる程度の大きさである.この記事では理論からの予言,中でも最も不定性の大きいハドロンからの寄与に重点を置いて説明する.予言の精度を上げる試みや,超対称標準模型との関係についても述べたい.

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© 2006 一般社団法人 日本物理学会
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