弘前大学理工学部
2006 年 61 巻 8 号 p. 581-588
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
万有引力に対する2体問題は,17世紀初頭のケプラーの惑星運動に関する法則発見にまでさかのぼる最も古典的な問題の一つであり,ニュートン力学においては完全に解かれている.しかし,観測と結びつけると未解決問題が残っていた.視線に対して軌道傾斜した2天体に対して,天球面に射影した天体の位置が観測量となる.その観測から真の軌道要素をいかに決定するのか,という逆問題である.これに対する「完全な厳密解」の発見に至る経緯と関連する話題について紹介する.
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら