日本物理学会誌
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ボース・アインシュタイン凝縮体における粒子生成 : 曲った時空とのアナロジー(最近の研究から)
栗田 泰生小林 未知数森成 隆夫坪田 誠石原 秀樹
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2010 年 65 巻 3 号 p. 187-190

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抄録
ボース・アインシュタイン凝縮体を用いて,ブラックホールでのホーキング輻射や初期宇宙における量子揺らぎの生成といった曲った時空上での量子現象を検証することが現実味を帯びてきている.両者の間に励起状態を含めた正確な対応関係が見出され,数値シミュレーションによって実験可能なパラメータ領域での検証可能性が示唆されている.本稿では,この最近の研究成果について簡単に報告する.
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© 2010 一般社団法人 日本物理学会
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