日本物理学会誌
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構成的場の理論
荒木 不二洋
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1976 年 31 巻 8 号 p. 623-631

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抄録
場の理論は長らく岐路に立っている. 理論内部の矛盾についての不安と, よい計算法の欠如のため, 新しい理論形式を求めて場の理論を捨て去る人も多い. 他方, 量子電磁力学の成功は捨て去り難い. 果して相互作用のある場の理論を矛盾なく作れるのか. 与えられた相互作用に対応する粒子の性質を調べるよい方法があるのか. これらの疑問に数学的厳密さで答えようという努力が構成的場の理論である. 低次元模型では,それはすでに成功している.
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© 社団法人 日本物理学会
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