日本物理学会誌
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弱電磁相互作用のゲージ理論の検証 : 現状と将来(<特集>統一理論とその周辺)
小沼 通二
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1980 年 35 巻 1 号 p. 45-51

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抄録

弱い相互作用と電磁相互作用を統一したWeinbergとSalamのゲージ理論は, 従来から知られていた弱い相互作用と電磁相互作用の自然な拡張になっているとともに, 弱い相互作用の中に粒子の種類を全く変えないいわゆる中性カレントを含んでいる. 中性カレントの存在は, この理論が提出されてから5年たって始めて発見されたが, 調べれば調べるほど, この理論と合うことがわかってきた. 今後のより高いエネルギーでの実験と一層精度の高い実験によって, 理論の最終的成否が明らかになるであろう. (この解説は, 西島・藤川両氏の解説に続けるか, 独立なものとしてお読みいただけるように配慮したつもりである.)

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