熱出力 500MWを目標としたトカマク型核融合炉(INTOR)の設計作業が日, 米, EC, ソ連の国際協力のもとにウィーンで進められている. これと併行して各国はJT-60(日), TFTR(米), JET (EC)の大型トカマク装置を1982-83年の完成予定で建設中で, これらの次に予定される本格的なD-T核融合反応実験に備えて, 最終段階のプラズマ物理, 工学実験が行われる予定である. 本稿では, 急速にトカマク実験炉実現への見通しを与えた最近のトカマク装置での実験結果を, 1978年の「IAEAプラズマ物理, 制御熱核融合研究に関する国際会議」での内容を中心に, その後の実験結果を交えて解説する. また実験炉を実現する上での解決すべき問題点についてもふれる.