最近スフェロマク(spheromak)という, 球形に近いプラズマ配位が核融合研究において注目されている. この配位は, 宇宙空間に自然に存在する事も考えられ, 特に自分自身の中に流れる電流によって閉じ込め磁場が出来, それによってプラズマが閉じ込められるのが特長である. 従ってこの配位ではトロイダル磁場コイルが要らず, 核融合装置に有望な点が多く, 近来スフェロマク配位が実際に実験室でも作られるようになった. ここでは, 効率の良い核融合装置を作るという観点からこの配位を観て, 最近のこの配位の研究状況を紹介する.