日本物理学会誌
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最近のe+e-衝突実験
山田 作衛
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1985 年 40 巻 9 号 p. 687-696

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抄録

ここ十年来の素粒子物理学の発展は目覚ましい. 実験的発見を顧みる時, e+e- 衝突実験の果たした役割は, ことに大きい. 活躍の分野は, 強・電磁・弱の全相互作用に亘っており, 理論の裏づけとなった実験もあれば予期せぬ発見もあった. 現在, 世界各地で7台の衝突装置が稼動し, さらに, 日本を含む三ヶ所で, より高いエネルギーを目指す大型 e+e- 衝突装置の建設が進んでいる. これからも新しい物理の発見や理論の検証がなされるだろう. ここでは最近の実験結果を中心に, e+e- 衝突による物理の姿を紹介したい.

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© 社団法人 日本物理学会
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