日本物理学会誌
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プラズマを利用する粒子加速器
西田 靖
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1993 年 48 巻 3 号 p. 173-180

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抄録

現在新しい原理に基づいた高エネルギー加速器が求められている.その一つとして,プラズマを利用する加速器が研究されており,理論上従来の加速器より約1,000倍の加速勾配(=単位長さ当たりの加速エネルギー)を得ることができると見積られている.さらに,プラズマは高エネルギー荷電粒子ビームを絞るレンズ効果も持つ.この効果は従来の外部磁場方式のレンズに比べ,約1,000-10,000倍も強い磁場と等価であるとされている.これらには多くの非線形現象が伴い,プラズマ物理学にとっても興味深い対象である.ここではそれらの原理を解説し,現在の実験状況および今後の見通しを述べる.

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