著者所属:京都大学理学部物理学第二教室
2001 年 56 巻 3 号 p. 190-194
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近年,米国の天文衛星CGR0は270を越える天体からのガンマ線放射を検出し,高エネルギー宇宙物理の新しい窓を開いた.このうち66天体がブレーザーと呼ばれる活動銀河核である.ブレーザーでは磁場を伴うジェット内部で電子が相対論的速度まで加速され,その非熱的放射がビーミング効果で強められて観測される.本稿では近年の多波長同時観測の成果を中心に,相対論的ジェットにおける物理過程について解説する.
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