2003 年 58 巻 11 号 p. 821-824
プラズマ中に注入されたミクロンスケールの微粒子は,プラズマ中の電子とイオンの移動度の違いにより負に帯電する.帯電畠Q/eは通常の場合103~104となって,クーロンエネルギーが熱エネルギーに放べて大きくなり,微粒子はお互いのクーロン反発力により自由に動き回ることができず,いわゆるクーロン結晶を形成する.しかしながら,地上では重力や影響が強く,理想的なクーロン結晶形成には微小重力環境が必要である.ここでは,微小重力環境におけるプラズマ中微粒子の動的挙動を調べた結果について報告する.プラズマ中に注入された微粒子群が球対称という特徴的な集団構造を形成していく過程を観測した.