日本物理学会誌
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高品質・短パルス偏極光子ビームの生成と偏極度測定
大森 恒彦福田 将史
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2003 年 58 巻 4 号 p. 262-265

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抄録

後方コンプトン散乱によって高品質の光子ビームを作る方法が注目を集めています.この方法では電子ビームとレーザー光の衝突により光子ビームを作りますが,双方のエネルギーの組み合わせにより数百電子ボルト(eV)からGeVまでの広範囲のエネルギー領域で光子ビームを作ることができるのが特徴です.この光子ビームは短パルス,高輝度,そして高い指向性という観点からたいへん高品質なものです.また偏極した光子ビームを作ることも容易です.ここでは我々が行った実験,最高エネルギー56MeVのパルス偏極ガンマ線ビームの生成と透過法による偏極度の測定,を紹介しながらこの方法の魅力や特徴をお伝えしたいと思います.

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