日本物理学会誌
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スピネル型化合物CuIr2S4のX線誘起構造変化と電気伝導(最近の研究から)
石橋 広記
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2004 年 59 巻 5 号 p. 312-315

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抄録

スピネル型化合物CuIr2S4は約230Kで構造相転移を伴う金属絶縁体転移を起こし,転移点以下では三斜晶の構造を持つ絶縁体となる.これは,Ir3+とIr4+の電荷秩序化とIr4+のダイマー形成が同時に起こるためと考えられている.著者らは,この物質が約50K以下において,X線照射により三斜晶から正方晶への構造変化が起こると同時に電気抵抗率が3桁以上も減少することを見出した.

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