日本物理学会誌
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低温表面反応実験で探る星間塵上での分子進化(最近の研究から)
渡部 直樹香内 晃
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2005 年 60 巻 1 号 p. 39-44

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抄録

星間分子雲に漂うサブミクロンサイズの塵(星間塵)表面では10K程の低温にもかかわらず,活発な化学反応により簡単な分子がより複雑な分子へと進化していると考えられている.しかし,その進化過程の詳細は未解明な部分が多い.我々は最近,星間塵上に多量に存在するメタノール分子の生成過程を実験て明らかにした.メタノールは低温表面CO分子ヘの水素原子逐次付加反応によりホルムアルデヒトを経て効率よく生成される.

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