千葉県農林総合研究センター研究報告
Online ISSN : 2185-1808
Print ISSN : 1883-5295
千葉県内有機野菜栽培圃場における土壌の化学性等の一調査事例
岩佐 博邦斉藤 研二
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2012 年 2012 巻 4 号 p. 137-140

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抄録
千葉県佐倉市の有機野菜生産者の圃場において,有機栽培の概要,土壌の化学性,施用堆肥及び秋まき冬どりダイコン作における養分収支を調査したところ,以下の結果が得られた.1. 調査対象の生産者は有機栽培を30年以上実施しており,粉砕された剪定枝,鶏ふん及び米ぬかを原材料とした堆肥を年に1回施用していた.2.調査対象の圃場は,千葉県内の黒ボク土野菜畑圃場と比較して,全窒素及び全炭素含有率,可給態窒素含有量が高かった.3.10a当たりの窒素施用量は15.7kg,リン酸施用量は62.5 kg,加里施用量は28.0kgであり,リン酸が多量に施用されていた.4.秋まき冬どりダイコンの10a当たりの養分吸収量は窒素が11.2kg,リン酸が4.7kg,加里が28.5kgであった.養分収支は窒素がプラス4.5kg,リン酸がプラス57.8kg,加里がマイナス0.5kgであった.リン酸は施用量が吸収量を大幅に上回ったが,窒素と加里は施用量と吸収量が概ね等しかった.
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© 2012 千葉県農林総合研究センター
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